FIRST ACTION
最初にやることは「追加送金を止めて、記録を残す」こと
仮想通貨詐欺やSNS型投資詐欺では、利益画面を見せたあとに、出金のための税金・保証金・認証費用などを求められるケースがあります。国民生活センターでも、出金できず追加入金を求められる暗号資産トラブルの相談事例が紹介されています。
金融庁も、登録のない業者とのトラブルについて、騙されたと考えられる場合は警察への相談を勧めています。調査会社へ相談する場合も、手元の記録が多いほど状況整理がしやすくなります。
CHECKLIST
保存すべき証拠チェックリスト
下の項目をすべて完璧に揃える必要はありません。残っているものから順に保存してください。スマホ画面だけでなく、可能ならPDF保存、スクリーンショット、画面録画、CSVダウンロードなど複数の形で残すと整理しやすくなります。
| 送金履歴 | 暗号資産取引所やウォレットの送金履歴、送金日時、送金額、通貨名、送金先アドレス、ネットワーク名を保存します。 |
|---|---|
| TXID・トランザクションID | 仮想通貨送金の取引IDです。ブロックチェーン上の資金移動を確認する手がかりになるため、コピーしてメモにも残します。 |
| 相手とのやり取り | LINE、Telegram、WhatsApp、Instagram、X、マッチングアプリ、メールなどの会話履歴を保存します。相手の送金指示、出金条件、追加費用の説明は特に重要です。 |
| 偽サイト・アプリ情報 | ログイン画面、マイページ、利益表示、出金申請画面、URL、アプリ名、ダウンロード元、運営会社表記を保存します。 |
| 相手のプロフィール | 名前、表示名、ID、プロフィール画像、電話番号、メールアドレス、SNSアカウント、紹介者情報を保存します。 |
| 銀行振込の情報 | 銀行名、支店名、口座番号、口座名義、振込日時、振込金額、振込明細を保存します。暗号資産購入前に銀行振込をしている場合も残してください。 |
| 追加費用の請求 | 税金、保証金、認証費、解除費、手数料などの名目で追加請求された画面やメッセージを保存します。 |
ORGANIZE
証拠を整理するときの分け方
保存した証拠は、ただ画像フォルダに入れるだけではなく、時系列で並べると相談時に伝わりやすくなります。最低限、次の3つに分けておくとよいです。
1. いつ、誰と接触したか
- 最初に連絡を取った日
- 相手のSNS・アプリ・電話番号
- 投資や仮想通貨の話を持ちかけられた日
2. いつ、いくら送金したか
- 日本円での振込額
- 暗号資産の送金額
- 送金先アドレス
- TXID
3. いつ、出金できなくなったか
- 出金申請をした日
- 出金拒否や保留の画面
- 税金・保証金・手数料などの追加請求
- 相手からの説明文
CONSULTATION MEMO
相談先へ伝えるときのメモ例
警察、消費生活センター、金融庁相談窓口、調査会社などへ相談するときは、以下のように短く整理しておくと話が早くなります。
相談メモ例
〇月〇日にSNSで知り合った相手から暗号資産投資を勧められました。〇月〇日から〇月〇日までに合計〇〇万円を送金しました。利益は表示されていますが、出金しようとすると税金・保証金として追加送金を求められています。送金履歴、TXID、相手とのチャット、サイトURLは保存しています。
警視庁は暗号資産の投資詐欺に関する相談窓口として、警察、金融庁・金融サービス利用者相談室、消費者ホットラインなどを案内しています。被害の可能性がある場合は、ひとりで判断せず、早めに相談先を分けて確認することが重要です。
NEXT STEP
調査会社へ相談する前に確認したいこと
調査会社に相談する場合は、保存した証拠をもとに、何を調べられるのか、何が難しいのか、報告書としてどこまで整理できるのかを確認しましょう。返金交渉や法的手続きは弁護士などの専門領域になるため、調査会社には主に証拠整理や追跡可能性の確認を求める形が自然です。
- TXIDや送金先アドレスから調査可能か
- 報告書の形式や用途を確認できるか
- 警察・弁護士へ説明しやすい資料になるか
- 費用と調査範囲を契約前に説明してくれるか
相談先を比較したい場合
証拠を保存したら、次は相談先の比較です。届出情報、調査範囲、無料相談、報告書の有無などを見ながら、仮想通貨詐欺に対応する調査会社を確認できます。
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