コラム
2022.07.29
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本コラムでは、「ふるさとからの便り」と題し、九州各地からの選りすぐりの映像を不定期でお届けしています。
今回は鹿児島県伊佐市にある曽木発電所遺構です。曽木の滝の下流にあり、その佇まいは今でも明治の面影を強く残しています。この発電所は牛尾大口金山に電力を供給するため、野口遵氏によって興された事業であり、竣工した当時は国内でも最大級の出力を誇っていました。その余剰電力で水俣ではカーバイトが生産され、後に戦前における日本最大の化学会社も出現したことから、この発電所は日本化学工場発祥の地ともいわれています。
昭和40年に鶴田ダムの完成と同時に水没してしまいましたが、現在では、渇水期の5月から9月に、中世ヨーロッパの居城跡を思わせる煉瓦造りの建物が姿を現します。
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